アグリテック交流施設 アグリ:code22深谷が10月30日にオープン

2023.10.31

農業が抱えるさまざまな課題解決に向けて、アグリテックに取り組む企業と先進技術が集積する「アグリテック企業集積都市DEEP VALLEY(ディープバレー)」の実現を目指す深谷市。同市は2023年10月30日、生産者やアグリテック企業、農業関係団体や学生、研究者らの交流を通じたイノベーションの実現を目指し、アグリテック交流施設 アグリ:code22深谷を開設しました。

アグリテック企業が深谷市に集積するきっかけを

アグリテック交流施設 アグリ:code22深谷は、生産者やアグリテック企業、農業関係団体、学生、研究者らのハブとなる場として設立された場所。多くのアグリテック企業が集積し、農業関係者らと交流することで生まれたイノベーションによって、技術の種が地域に根付くきっかけづくりを目指しています。

施設内にはコミュニティーマネージャーと呼ばれる仲介役が常駐しており、企業と生産者らの効果的な連携や交流を後押し。DEEP VALLEY会員以外の方や市外の方でも利用でき、多様な人材と情報が行き交う施設として期待されています。利用料は無料。着席で20人程度、最大で30人程度が利用でき、貸し切りでの利用も可能(利用希望日の2週間前までに要予約)。

施設を運営するのは、ソーシャルコワーキングスタートアップの株式会社ATOMica(アトミカ)。代表取締役Co-CEOの南原一輝(みなみはら・かずき)さんは「この施設を通じて生産者とアグリテック企業のつながりが生まれて高い収益性と課題解決を実現していきたい。また、その様を見た新たなスタートアップ企業がどんどん参入してくることで、新たな技術が生まれていくようなサイクルを作りたい」と力を込めました。

 

施設のコンセプトなどを説明する南原さん(右)

今後も農業関係者の交流の場としてさまざまなプログラムを計画しているといい、11月29日(水)には「困っていること」、「できたらいいなと思うこと」をテーマに、農業関係者がお酒を酌み交わしながら意見交換を行う交流会を予定しています。

 

オープニングイベントでは、生産者らが交流深める

10月30日は同施設でオープニングイベントが開催され、スマート農業や先進技術に関心を寄せる生産者のほか、アグリテック技術を手掛ける企業の関係者ら20人が出席。

市産業振興部産業ブランド推進室の柴野晃彦(しばの・あきひこ)室長が「今後、多くの活動や交流が生まれ、深谷市内に拠点を構える人が増え、DEEP VALLEYの実現に大きく近づくよう活動を深めたい」とあいさつ。その後は参加者らによる交流会が行われ、農業談義に花を咲かせていました。

 

深谷市の若手農家で構成される「ふかや4Hクラブ」会長の中野紘於(なかの・ひろお)さんは「全面がガラス張りの入りやすい雰囲気で、4Hクラブでの活動でも使ってみたいですね。この施設での交流を通じて、新しい技術や方法を知ることができたらうれしい」と話してくれました。

アグリテック交流施設 アグリ:code22深谷

埼玉県深谷市本住町3-3
TEL: 080-3439-3591